通信制高校とは?仕組み・卒業条件・全日制との違いをわかりやすく解説

「通信制高校って、普通の高校と何が違うの?」

「毎日学校に通わなくても高校を卒業できる?」

「今の高校から通信制高校へ転校することはできる?」

通信制高校について調べ始めた中学生や高校生、保護者の方の中には、このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

通信制高校は、毎日決まった時間に登校して授業を受ける全日制高校とは異なり、自宅学習やレポート提出、スクーリングなどを組み合わせながら高校卒業を目指す学校です。

中学校で不登校を経験した方だけでなく、

・自分のペースで高校生活を送りたい
・今通っている高校が合わない
・高校を転校したい
・留学やスポーツ、芸能活動などと高校生活を両立したい
・大学進学を目指したい

といったさまざまな理由から、通信制高校を選ぶ人がいます。

この記事では、通信制高校の仕組みから卒業条件、全日制高校との違い、メリット・注意点、転入・編入まで、中学生・高校生・保護者の方に向けてわかりやすく解説します。

 

通信制高校とは?

通信制高校とは、自宅などでの学習を中心に、高校卒業を目指す高等学校です。

全日制高校や定時制高校と同じ「高等学校」の一つであり、必要な条件を満たして卒業すれば、高校卒業資格を取得できます。

つまり、

「通信制だから高卒にならない」

ということはありません。

通信制高校を卒業した場合も、全日制高校・定時制高校と同じ「高等学校卒業」となります。

大きく異なるのは、「高校卒業までの学び方」です。

全日制高校では、基本的に平日の朝から夕方まで学校へ通い、教室で授業を受けます。

一方、通信制高校では、自宅学習を中心にしながら、

レポート

スクーリング

試験

などを通して単位を修得していきます。

そのため、毎日学校に通うことが難しい人でも、自分に合ったペースで高校生活を続けやすいのが特徴です。

 

通信制高校はどうやって勉強する?基本の仕組み

通信制高校では、主に「レポート」「スクーリング」「試験」を組み合わせて学習します。

① レポートを提出する

通信制高校での学習の中心となるのが「レポート」です。

教科書や動画教材などを使って勉強し、決められた課題を提出します。

「レポート」と聞くと、長い文章を書く大学の課題をイメージするかもしれませんが、通信制高校の場合は、教科書の内容を確認する問題や選択問題、記述問題などが中心です。

ただし、

「家で全部一人で勉強しなければならない」

という意味ではありません。

学校や通学コース、学習支援施設などによっては、先生に質問したり、レポートの進め方をサポートしてもらったりすることもできます。

 

② スクーリングに参加する

通信制高校では、自宅学習だけでなく「スクーリング」と呼ばれる対面授業への参加が必要です。

スクーリングでは、先生から直接授業を受けたり、実験・実習、体育などに取り組んだりします。

学校によっては、動画教材などを利用したメディア学習を取り入れ、必要なスクーリング時間の一部を軽減できる場合もあります。

通信制高校のスクーリングには、大きく分けて「登校型」と「集中型」があります。

登校型は、決められた曜日や時間に指定された校舎へ通い、授業を受ける方法です。

集中型は、必要なスクーリングを数日間にまとめて受講する方法で、学校によっては宿泊を伴う合宿形式で実施されることもあります。

通信制高校を選ぶ際には、「スクーリング会場はどこか」「登校型か集中型か」「宿泊が必要か」「メディア学習に対応しているか」まで確認しておくことが大切です。

 

③ 試験を受ける

レポートやスクーリングだけではなく、学習した内容を確認するための試験も行われます。

レポート提出やスクーリングへの参加など、学校が定めた条件を満たしたうえで試験を受け、単位を修得していきます。

つまり通信制高校は、

「学校にあまり行かなくても簡単に卒業できる高校」

ではありません。

自分に合った環境で、必要な学習を一つずつ積み重ねながら卒業を目指す高校です。

 

通信制高校を卒業するための条件は?

通信制高校を卒業するためには、国が定める卒業条件を満たす必要があります。

代表的な条件は、

・高校に必要な期間在籍すること
・74単位以上を修得すること
・特別活動に必要な時間参加すること

です。

さらに、それぞれの通信制高校が定める卒業条件を満たす必要があります。

そのため、

「通信制高校なら誰でも自動的に3年で卒業できる」

わけではありません。

レポートの提出が遅れたり、必要なスクーリングに参加できなかったりすると、単位を修得できない可能性があります。

だからこそ、通信制高校選びでは「卒業できる仕組み」だけでなく、

「卒業までサポートしてくれる環境があるか」

を見ることが重要です。

 

通信制高校と全日制高校の違いは?

通信制高校と全日制高校の大きな違いは「学習方法」と「登校頻度」です。

全日制高校では、基本的に週5日学校へ通い、時間割に沿って授業を受けます。

一方、通信制高校では、自宅学習を中心にしながら必要なスクーリングに参加して単位を修得します。

そのため通信制高校では、

「週5日通いたい」

「週2〜3日程度から始めたい」

「自宅学習を中心にしたい」

など、自分の状況に合わせた高校生活を選べる学校もあります。

ただし、登校スタイルは学校やコースによって大きく異なります。

通信制高校だからといって、すべての学校が同じ仕組みではありません。

 

中学生から通信制高校へ進学することはできる?

もちろん可能です。

中学校卒業後の進路として、

全日制高校
定時制高校
通信制高校

のいずれを選ぶこともできます。

例えば、

「毎日学校へ通うことに不安がある」

「中学校で不登校を経験した」

「高校から環境を変えて再スタートしたい」

「英語や留学、スポーツなど好きなことに時間を使いたい」

という場合にも、通信制高校は選択肢の一つになります。

大切なのは、

「通信制高校にするか、全日制高校にするか」

だけで考えないことです。

高校によって通学日数、授業内容、学校行事、友人との交流、進路指導などは大きく異なります。

実際に学校を見学し、

「この学校なら自分が通っている姿をイメージできるか」

を確認してみることをおすすめします。

 

今の高校から通信制高校へ転校することはできる?

現在、全日制高校や定時制高校に通っている高校生が、通信制高校へ転校することも可能です。

通信制高校では、

「今の高校が自分に合わない」

「欠席が増えてきた」

「このまま進級できるか不安」

「人間関係や学校生活に疲れてしまった」

といった理由から転校を検討する高校生もいます。

ここで知っておきたいのが「転入」と「編入」の違いです。

 

転入とは?

現在の高校に在籍したまま、別の高校へ籍を移すことです。

一般的には「転校」と呼ばれるものです。

 

編入とは?

一度高校を退学した人が、改めて別の高校へ入学することです。

 

転入・編入では、以前の高校で修得した単位や在籍期間が卒業時期に関係する場合があります。

どの単位を引き継げるのか、いつ卒業できるのかについては、一人ひとりの状況や転校先の高校によって異なります。

そのため、

「今の高校を辞めてから次の学校を探そう」

と考えている場合は注意が必要です。

高校に在籍している方は、退学手続きをする前に、まず転入先となる学校へ相談することをおすすめします。

 

通信制高校のメリット

通信制高校には、全日制高校とは異なるメリットがあります。

 

自分のペースで学びやすい

毎日同じ時間に登校することを前提としないため、体調や生活状況に合わせて学びやすいのが特徴です。

最初は少ない登校日数から始め、学校生活に慣れてから登校日数を増やすという方法を選べる場合もあります。

 

自分のやりたいことに時間を使いやすい

通信制高校では、自分で使える時間を確保しやすいという特徴があります。

その時間を、

大学受験
英語学習
海外留学
スポーツ
芸能活動
アルバイト
資格取得

などに使うこともできます。

「高校卒業だけを目標にする」のではなく、高校生活の時間を将来のために活用できることも通信制高校の魅力です。

 

不登校からでも再スタートしやすい

毎日登校することに不安がある場合でも、自宅学習や少ない登校日数からスタートできる学校があります。

中学校時代に不登校だったからといって、高校生活も同じになるとは限りません。

環境や学び方を変えることで、再び学校生活を楽しめるようになるケースもあります。

 

転校後も高校卒業を目指せる

今の高校が合わなかったとしても、それだけで高校卒業をあきらめる必要はありません。

通信制高校への転入・編入という選択肢があります。

「学校を変えること」と「高校卒業をあきらめること」は別です。

自分に合った環境へ移ることも、一つの進路選択です。

 

通信制高校のデメリット・注意点

一方で、通信制高校にも注意しておきたい点があります。

 

自分で学習を進める必要がある

通信制高校では、自宅でレポートを進める時間が多くなります。

そのため、

「いつまでに何を提出するのか」

を自分で管理する必要があります。

自己管理が苦手な場合は、レポート管理や学習計画を先生がサポートしてくれる学校を選ぶことが重要です。

 

学校によってサポート内容が大きく違う

同じ通信制高校でも、

登校頻度
授業内容
大学進学サポート
学校行事
先生との距離
留学制度
資格取得
学費

などは大きく異なります。

「通信制高校ならどこでも同じ」と考えず、複数の学校を比較することをおすすめします。

 

人との交流が少なくなる場合がある

自宅学習中心のコースでは、全日制高校と比較するとほかの生徒と会う機会が少なくなる場合があります。

友達を作りたい、学校行事にも参加したいという方は、通学コースやイベントが充実している学校かどうかも確認しておきましょう。

 

「通信制高校」と「サポート校」は何が違う?

通信制高校について調べると、「サポート校」という言葉を目にすることがあります。

通信制高校とサポート校は同じものではありません。

通信制高校は、高校卒業に必要な単位を認定し、高校卒業資格を取得するための高等学校です。

一方、サポート校などの学習支援施設では、通信制高校での学習を進めるために、

レポートのサポート
学習計画の管理
通学する場所の提供
学校生活のサポート
進路相談

などを行います。

「通信制高校に在籍しながら、普段は通いやすい学習環境でサポートを受ける」という学び方もあります。

通信制高校を選ぶ際には、

「どの高校に在籍するのか」

だけではなく、

「普段どこで、どのようなサポートを受けるのか」

まで確認しておきましょう。

 

通信制高校はどんな人に向いている?

通信制高校は「不登校の人だけが行く高校」ではありません。

例えば、

自分のペースで勉強したい人
今の高校から環境を変えたい人
英語や海外留学に挑戦したい人
スポーツや芸能活動に力を入れたい人
大学受験の勉強時間を確保したい人
毎日の登校に負担を感じている人
高校生活を一からやり直したい人

などにとっても、一つの選択肢になります。

重要なのは、

「通信制高校かどうか」

ではなく、

「自分がどんな高校生活を送りたいか」

です。

 

後悔しない通信制高校の選び方

通信制高校を選ぶときは、ホームページやパンフレットだけで決めるのではなく、実際の学校生活まで確認してみましょう。

特に確認しておきたいのは、

登校日数
スクーリングの場所・日数
レポートのサポート体制
先生との距離
友人との交流や学校行事
大学・専門学校などへの進路支援
留学や資格など高校で挑戦できること
学費

です。

そして、可能であればオープンスクールや個別相談に参加してみてください。

学校の雰囲気や先生との相性は、ホームページだけでは分からない部分も多くあります。

本人が、

「ここなら通えそう」

「こんな高校生活なら楽しそう」

と思えるかどうかも、大切な判断基準です。

 

通信制高校についてよくある質問

通信制高校を卒業しても高卒になりますか?

はい。

必要な条件を満たして通信制高校を卒業すれば、高等学校卒業となります。

全日制高校・定時制高校・通信制高校で、高校卒業という学歴そのものに違いはありません。

通信制高校から大学へ進学できますか?

可能です。

通信制高校を卒業すれば大学への進学を目指すことができます。

ただし、大学受験対策の内容は学校によって異なるため、大学進学を希望している場合は進学指導の体制も確認しましょう。

通信制高校なら学校へ行かなくても卒業できますか?

原則として、まったく登校せずに卒業できるわけではありません。

単位修得のためには、スクーリングなど必要な学習活動への参加が求められます。

必要な登校日数や場所は学校によって異なるため、入学前に確認することが重要です。

高校1年生や2年生の途中でも転校できますか?

通信制高校によっては、年度途中の転入を受け付けています。

ただし、受け入れ時期や単位の扱いは学校によって異なります。

現在の高校を退学する前に、希望する通信制高校へ相談することをおすすめします。

不登校でも通信制高校に進学できますか?

通信制高校への進学を検討することは可能です。

毎日登校することを前提としない学校も多いため、中学校で不登校を経験した方が高校から新しい環境でスタートするケースもあります。

大切なのは、本人の現在の状況に合った通学方法やサポート体制を選ぶことです。

 

まとめ|通信制高校は「自分に合った高校生活」を選べる選択肢

通信制高校は、自宅学習やレポート、スクーリングなどを組み合わせながら、高校卒業を目指す学校です。

必要な条件を満たして卒業すれば、全日制高校と同じように高等学校卒業となります。

そして通信制高校の大きな特徴は、

「高校生活の形を自分に合わせやすいこと」

です。

中学校からの進学を考えている方。

今の高校から転校を考えている方。

不登校や欠席が続き、これからの進路に悩んでいる方。

高校生活の中で、留学や英語、スポーツ、大学受験など新しいことに挑戦したい方。

まずは「通信制高校に行くかどうか」を決める必要はありません。

どのような学校があり、どのような高校生活を送れるのかを知るところから始めてみてください。

 

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代々木グローバル高等学院・沖縄グローバル高等学院では、一人ひとりの状況や希望に合わせて、高校卒業までの学習方法や高校生活について一緒に考えています。

「通信制高校の仕組みがまだよく分からない」

「今の高校から転校した場合、卒業時期はどうなる?」

「不登校だけど高校へ進学できる?」

「高校生活で留学に挑戦してみたい」

「自分に合う通信制高校を知りたい」

といった段階でも大丈夫です。

入学を決めてから相談するのではなく、まずは情報収集としてお気軽にご相談ください。

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