不登校でも大学進学は可能?


 

お子さまが不登校になると、「このまま大学に進学できるのだろうか」「学校に通えていないことで、将来の選択肢が狭まってしまうのでは」と不安に感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。

しかし、不登校を経験したからといって、大学進学への道が閉ざされるわけではありません。高校卒業資格を取得し、必要な受験対策を進めることで、大学進学を目指すことは可能です。

この記事では、不登校から大学進学を目指すために知っておきたい受験資格や入試方式、通信制高校という選択肢、進路を考える際のポイントについて解説します。

 

Q.不登校でも大学進学はできますか?

A. はい。不登校を経験していても、高校の選び方や入試方式、学習環境を工夫することで、大学進学を十分に目指せます。

不登校を経験すると、「高校に進学できるのか」「大学受験で不利になるのではないか」と不安に感じる方もいるかもしれません。

しかし、不登校を経験したことだけで、大学進学の道が閉ざされるわけではありません。

 

大学進学を目指すうえで大切なのは、受験のために必要な条件を揃え、自分に合った方法で受験準備を進めることです。

具体的には、次の3つのポイントが挙げられます。

 

  • 理由①: 高校卒業資格を取得すれば、大学受験の資格を得られるため

  • 理由②: 総合型選抜(旧AO入試)など、多様な入試方式があるため

  • 理由③: 通信制高校でも、進学サポートを受けながら受験準備を進められるため

 

 

①大学受験に必要なのは「高卒資格」

 

大学進学を目指すうえで、まず押さえておきたいのが、大学受験には原則として高校卒業などの出願資格が必要だということです。

大学入試では、出身高校の種類だけで進学の可能性が決まるわけではありません。通信制高校や定時制高校も、卒業によって得られる資格は全日制高校と同じです。そのため、通信制高校や定時制高校を卒業した場合も、全日制高校と同様に大学進学を目指すことができます。

 大切なのは、学校の種類だけで進路を判断するのではなく、自分に合った環境で学習を続け、高校卒業と大学受験に向けた準備を進めることです。無理なく学べる環境を見つけることが、大学進学への第一歩になります。

 

 

② 大学入試の方法は一つではない

大学入試には、学力試験を中心とする一般選抜のほか、これまでの経験や学ぶ意欲などを評価する入試方式もあります。

主な入試方式は、次の3つです。

主な評価内容 特徴 方式
一般選抜(学力入試) 学力試験、大学入学共通テストなど 学力を中心に評価する方式
総合型選抜(旧AO入試) 志望理由、学習意欲、活動実績、面接、小論文など 大学が求める生徒像との適合性などを評価する方式
学校推薦型選抜

調査書、面接、小論文、学力試験など

高校からの推薦をもとに、学力や意欲などを評価する方式

 中でも、総合型選抜では、志望理由や将来の目標、これまでに取り組んできたことなどが評価の対象になります。

 

不登校の経験についても、自分自身と向き合った過程や、そこから得た気づき、今後どのように学びたいかを整理することで、志望理由を考えるきっかけになる場合があります。また、一般選抜で必要な学力を身につけ、受験に臨む道もあります。

大学入試には複数の選択肢があるため、自分の強みや目標に合った受験方法を検討することが大切です。

 

 

③ 通信制高校からでも大学進学を目指せる理由

通信制高校や定時制高校、全日制高校は、卒業によって得られる資格は同じ「高等学校卒業資格」です。違うのは、通学スタイルや学習方法、単位の修得方法です。そのため、通信制高校だからといって、大学受験の資格で不利になるわけではありません。

文部科学省の「学校基本調査」をもとにした資料によると、令和4年度間に通信制高校を卒業した生徒は76,624人で、そのうち大学・短期大学への進学者は18,454人、卒業者全体の約24.1%でした。さらに、令和5年度間には進学者が22,342人、進学率は約26.5%に上昇しています。このように、通信制高校からも毎年多くの生徒が大学・短期大学への進学を実現しています。

出典:文部科学省「学校基本調査」をもとに作成された資料「学生の確保の見通し等を記載

https://www.dsecchi.mext.go.jp/2510nsecchi/pdf/kantaiheiyo_2510nsecchi_gakusei1.pdf?utm_source=chatgpt.comした書類」

 

また、全日制高校に通い続けることが難しくなった場合、知っておきたいのが「転学」と「退学」の違いです。

  • 転学: 現在の高校を退学する手続きと、新しい高校への入学手続きを伴い、在籍校を変更すること。修得済みの単位や在籍期間を引き継げる場合があり、卒業を目指して学習を継続できます。

  • 退学: 高校を途中で辞め、在籍しなくなること。高校卒業資格を取得するには、再入学や別の学校への入学など、その後の進路を改めて考える必要があります。

退学した場合でも、すでに修得した単位がすべて無効になるわけではありません。ただし、卒業までの手続きや時期に影響する可能性があるため、十分な注意が必要です。

一方、在籍中に通信制高校への転学を検討すれば、これまでに修得した単位や在籍期間を引き継ぎながら、卒業を目指せる場合があります。引き継ぎの可否や卒業時期は、転学先の学校によって異なるため、事前の確認が大切ですが、現役での大学進学を目指せる場合が多いです。

したがって、現役で大学進学を目指すなら、退学を決める前に転学という選択肢を検討することが重要です。 高校卒業までの道筋を確保しながら、自分に合った学習環境で受験準備を進めるため、全日制高校から通信制高校へ転学する生徒も年々増加しています。

今の学校に通い続けることだけにこだわらず、卒業と大学進学の両方を見据えてベストな環境を選ぶことが、希望する進路への第一歩になります。

 

また、通信制高校は、登校日数や学習の進め方などが学校によって異なり、自分の状況に合った学習環境を選びやすいことが特徴です。

学校によっては、大学進学を目指す生徒に向けて、受験対策や個別指導を行っているところもあります。こうしたサポートを活用することで、自分のペースを大切にしながら、大学受験に向けた準備を進められます。さらに、必要に応じて塾や予備校を併用したり、オンライン学習を取り入れたりする方法もあります。学校での学習と受験対策を組み合わせることで、志望大学に必要な学力を計画的に身につけることができます。

 

 

まとめ|不登校でも、自分に合った学び方で大学進学を目指せる

不登校を経験していても、大学進学の可能性がなくなるわけではありません。高校卒業資格を取得し、本人に合った入試方式や学習環境を選ぶことで、進学に向けて準備を進められます。

通信制高校も、そのための選択肢の一つです。自分のペースで学びながら高校卒業を目指し、大学進学や専門学校への進学、就職など、将来の可能性を広げていくことができます。

大切なのは、周囲と比べて焦るのではなく、本人の気持ちや状況を尊重しながら、一歩ずつ進んでいくことです。

 

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「環境を変えて大学受験に臨みたい」「通信制高校への転学について知りたい」「現役で大学進学を目指すには、どのような準備が必要なのか聞いてみたい」など、まだ進路が明確に決まっていない段階でもご相談いただけます。

今すぐ進路を決める必要はありません。 まずは学校以外の学び方にも目を向け、お子さまの状況や希望に合った環境を一緒に考えてみませんか。これからの学校生活や大学進学に向けて、具体的な選択肢を知ることが、次の一歩につながります。

まずは、保護者の方だけでのご相談も歓迎しています。お気軽にお問合せください。

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